注文住宅の間取りを考えるとき、
「どんな間取りにしたら暮らしやすい?」
「収納はどのくらい必要?」
「ランドリールームって作ったほうがいい?」
「後悔しないためには、何を考えればいい?」
と悩む人も多いのではないでしょうか。
私も家を建てる前は、SNSや間取りの事例を見ながら、あれこれ考えていました。
でも、実際に住んで1年経って思うのは、間取りは「欲しいもの」を並べて決めるだけではうまくいかないということ。
大切なのは、
「それが欲しいのは、どんな暮らしをしたいからなのか?」
を考えることでした。
我が家は35坪の土地に31.62坪の家を建て、夫婦+2人の子どもで暮らしています。
この記事では、実際に間取りを決めて、1年間暮らしてみて分かったことをまとめます。
これから注文住宅の間取りを考える人の参考になれば嬉しいです。
- 我が家の間取りで最初に考えたこと
- 「ランドリールームが欲しい」から考え方を変えた
- 収納は「収納を増やす」より「何を入れるか」を考える
- 収納する物を具体的に考える
- 「隠せる収納」はズボラな私にはかなり合っていた
- セカンド冷凍庫を置く場所も、間取りを決める段階で考えておいてよかった
- 冷蔵庫の場所は、住んでみて意外なほど便利だった
- 子ども部屋は大きくしすぎなくてもよかった
- 専用の部屋を作らなくても、使い方は変えられる
- 畳スペースは「なくて正解」だった
- コンセントはかなり考えたけれど、それでも「ここじゃなかった」と思う
- 間取りの打ち合わせは3回。事前に希望を整理しておいた
- 他の間取りを見ると「こっちもいいな」と思うことはある
- 今から間取りを決めるなら、この5つをやる
- 注文住宅の間取りチェックリスト
- まとめ|間取りは「欲しいもの」より「どんな暮らしをしたいか」
我が家の間取りで最初に考えたこと
我が家が間取りを考えるとき、特に優先したかったのはこの5つでした。
- ランドリールーム
- 食洗機
- 収納
- 子ども部屋
- 乾太くん
ただ、今振り返ると、
「ランドリールームが欲しかった」
というより、
「洗濯を少しでもラクにしたかった」
というのが本当の希望だったと思います。
ここは、間取りを考えるうえでかなり重要でした。
「○○が欲しい」と考えるだけではなく、
「なぜ欲しいの?」
まで掘り下げて考える。
これをやっておくと、本当に必要なものが見えてきます。
「ランドリールームが欲しい」から考え方を変えた
最初は、広めのランドリールームがあったら便利そうだと思っていました。
でも、よく考えてみると、私が欲しかったのは「広いランドリールーム」ではありません。
洗濯物を洗って、乾かして、片付けるまでの作業をラクにしたかったんです。
そこで我が家では、
脱衣所+ランドリールーム+ファミリークローゼット
をひとつの3畳ほどの空間にまとめました。
広さは約1820×2730mm。
中央を通路として使い、
- 洗濯・乾燥・作業・収納
- 衣類などの収納
- ホスクリーンでの室内干し
を同じ空間でできるようにしています。

決して大きなスペースではありません。
それでも、住んで1年経った現在、
「もっと広くすればよかった」とは思っていません。
限られたスペースの中で、洗濯に必要なものをまとめられたので、使いやすいと感じています。
そして、洗濯をラクにするために採用したのが乾太くん。
現在もほぼ毎日使っています。
「ランドリールームを広くする」だけが洗濯をラクにする方法ではありません。
家事をラクにするために何が必要なのか
というところから考えてよかったと思っています。
ランドリールームや脱衣所の詳しい間取りについては、こちらの記事にまとめています。
▶︎脱衣所は“洗濯ストレス”が消えるかどうかで決まる|実際に住んで分かった正解と後悔
収納は「収納を増やす」より「何を入れるか」を考える
注文住宅では、
「収納は多いほうがいい」
と考えがちですよね。
私も最初はそうでした。
でも、実際に間取りを考えてみると、
「収納を増やしたい」
より、
「何をどこに収納する?」
と考えたほうが、間取りが具体的になりました。
例えば、
「掃除機はどこに置く?」
と考えたところから、リビングに掃除機を収納する場所を作りました。
スティック掃除機とクイックルワイパーを立てて収納できるようにして、収納の中にはコンセントも設置。
掃除機を収納したまま充電できるようにしています。
こういう小さな工夫は、住み始めてからの使いやすさにかなり影響します。
収納する物を具体的に考える
収納を考えるときは、
「収納をたくさん作る」
ではなく、
- 掃除機
- 日用品
- 子どものもの
- 食品
- ストック品
- 季節用品
など、実際に収納するものを具体的に考えるのがおすすめです。
「何を入れるか」が決まれば、
- どこに置くか
- どのくらいの大きさが必要か
- 奥行きはどのくらい必要か
- コンセントは必要か
なども考えやすくなります。
▶︎注文住宅の収納は“分け方”で決まる|脱衣所・WIC・パントリー・シューズクロークの役割分担と後悔しない間取りの考え方
「隠せる収納」はズボラな私にはかなり合っていた
我が家では、キッチン前の収納を扉付きにしました。

これが、住んでみるとかなりよかったです。
細かいものをきれいに並べて収納するのは、私はあまり得意ではありません。
でも、扉を閉めてしまえば、中が多少ごちゃごちゃしていても外からは見えません。
「片付けるのは面倒。でも散らかって見えるのも嫌」
という私には、扉付き収納が合っていました。
注文住宅では見せる収納も人気ですが、収納は家族の性格によって向き不向きがあります。
「おしゃれに見えるか」だけではなく、
「自分がこの収納を何年も使い続けられるか」
まで考えておくといいと思います。
セカンド冷凍庫を置く場所も、間取りを決める段階で考えておいてよかった
我が家では、セカンド冷凍庫を置くことも想定してスペースを確保しました。
その上には棚を作り、パントリーのように使っています。

家を建てる前は、
「今は必要ないから、なくてもいいかな」
と思うものもあります。
でも、冷凍庫のように後から置き場所に困りそうなものは、最初からスペースだけでも確保しておくと安心です。
特に大型家電は、
「買ってから考える」より「置く場所を先に考える」
ほうが失敗しにくいと感じました。
▶︎セカンド冷凍庫は必要?置き場・動線まで考えて分かった結論
冷蔵庫の場所は、住んでみて意外なほど便利だった
我が家の間取りで、住んでから「ここ便利だな」と感じているのが冷蔵庫の場所です。
冷蔵庫は、ダイニング・玄関・キッチンに近い、オープン階段の下に置いています。

この場所には少し迷いもありました。
来客時に生活感が出やすい場所ですし、冷蔵庫を開けたときに中身が見えてしまうこともあります。
それでも、実際に暮らしてみると、普段の動線はかなり便利でした。
買い物から帰ってきたら、荷物をダイニングテーブルに置いて、そのまま冷蔵庫へ。
料理中も、冷蔵庫から出したものをすぐ近くのテーブルに置けます。
食事中に冷蔵庫から何かを取り出すのも簡単です。
「見た目より、毎日の使いやすさを優先してよかった」
と思っています。
ただし、この配置には住んでから気づいた別の後悔もありました。
▶︎間取りで後悔したこと3選|オープン階段と冷蔵庫で失敗したリアル体験と対策
子ども部屋は大きくしすぎなくてもよかった
我が家の子ども部屋は、2部屋とも4.5畳です。
家を建てるときは、
「4.5畳で足りるかな?」
と少し不安もありました。
でも、今のところ問題ありません。
ベッドや机を置くことを考えても、子ども部屋として必要な広さは確保できています。
その代わり、子ども部屋以外にも使えるフリースペースを作りました。
子どもが小さいうちは、広い個室が必要とは限りません。
成長すれば使い方も変わるので、
「今必要な広さ」だけでなく「家全体でどう使うか」
を考えるようにしました。
専用の部屋を作らなくても、使い方は変えられる
夫には、
- 本棚
- ゲームをする場所
- 運動する場所
が欲しいという希望がありました。
ただ、限られた広さの中で、夫専用の部屋を作ることはしませんでした。
本棚はフリースペースと寝室に分けて設置。
ゲームは寝室にテレビ台を置き、リビングでも寝室でもできるようにしました。
運動は現在、フリースペースや子ども部屋のひとつを使っています。
一見すると「専用スペースがない」と不便そうですが、実際にはそうでもありません。
子どもの成長や生活スタイルによって、空間の使い方は変わります。
だからこそ、
ひとつの部屋にひとつの役割を固定しすぎない
という考え方も、我が家には合っていました。
畳スペースは「なくて正解」だった
間取りを考えているとき、最後まで迷ったのが畳スペースです。
「畳があったら子どもが遊ぶのに便利そう」
「ちょっと横になれる場所があったらよさそう」
と思っていました。
でも、最終的には畳スペースを作りませんでした。
そして、住んで1年経った今は、
なくて正解だった
と思っています。
理由は、子どもが想像以上に汚すから。
畳はフローリングとは違って、汚れたときの掃除やメンテナンスが気になります。
でも、子どもがゴロゴロできる柔らかい場所は欲しかったので、代わりに厚手の撥水マットを敷いています。
汚れたら洗ったり、買い替えたりできます。
これも、
「畳が欲しい」
ではなく、
「子どもがゴロゴロできる場所が欲しい」
と考えたことで、別の方法を選べた例です。
コンセントはかなり考えたけれど、それでも「ここじゃなかった」と思う
コンセントは、家を建てるときにかなり考えました。
「ここにも必要かな?」
「将来使うかもしれない」
と、数も多めにしたつもりです。
それでも、住み始めてみると、
「ここにもコンセントが欲しかった」
という場所が出てきました。
キッチンも脱衣所も、数そのものが足りないというより、
「もう少しこっちにあれば使いやすかったのに」
と思うことがあります。
図面上では生活を想像しているつもりでも、実際に家具を置いて、人が動いて、家電を使ってみないと分からないことがあります。
だからこそ、コンセントは「何個つけるか」だけではなく、
家具や家電を置いた状態まで想像する
ことが大切だと思います。
間取りの打ち合わせは3回。事前に希望を整理しておいた
我が家の間取りについての打ち合わせは、全部で3回でした。
ただ、3回だけで急に決めたわけではありません。
工務店から質問シートをもらい、事前に、
- 欲しいもの
- やりたいこと
- 暮らしの希望
- 気になっていること
などを書いて送っていました。
1回目:希望を伝える
まずは、自分たちの希望をまとめて伝えました。
「ランドリールームが欲しい」
「収納はこうしたい」
「子ども部屋はこのくらい欲しい」
など、思いつくことを整理しておきました。
2回目:ほぼ理想の間取りに
2回目には、かなり理想に近い間取りができていました。
3回目:細かい調整
3回目は、細かい部分を調整する程度でした。
ここでよかったのが、こちらの希望をそのまま全部採用するだけではなく、プロとしての意見も出してもらえたことです。
「これはこうしたほうがいい」
「ここはこうしたほうが使いやすい」
という提案をもらいながら、自分たちの希望を調整していきました。
家づくり初心者が自分たちだけで考えていると、どうしても「欲しいものを詰め込む」方向になりがちです。
だからこそ、
希望を整理して伝える+プロの意見を聞く
という進め方は、我が家には合っていました。
他の間取りを見ると「こっちもいいな」と思うことはある
家を建てた後でも、SNSなどで他の人の間取りを見ると、
「収納が多くていいな」
「リビングがもっと広いのもいいな」
と思うことがあります。
これは正直、今でもあります。
でも、それと同時に、
「我が家も十分暮らしやすいな」
とも思います。
我が家は35坪の土地に31.62坪の家です。
もっと広い土地や大きな家にすれば、収納を増やしたり、リビングを広くしたりすることもできたと思います。
でも、限られた広さの中で必要なものを考えたからこそ、今の暮らしができています。
他の家を見て「いいな」と思うことと、自分の家に満足していることは両立します。
だから、
「他の人の間取りより優れているか」ではなく、「自分たちの暮らしに合っているか」
を基準にすることが大切だと思います。
今から間取りを決めるなら、この5つをやる
住んで1年経った今、もしもう一度間取りを決めるなら、次の5つを特に意識します。
①「欲しいもの」ではなく「欲しい理由」を考える
「ランドリールームが欲しい」
ではなく、
「洗濯をラクにしたい」
と考える。
「収納が欲しい」
ではなく、
「何をどこに収納したい?」
と考える。
理由まで掘り下げることで、本当に必要な間取りが見えてきます。
② 朝・昼・晩の生活をシミュレーションする
間取りを見るときは、図面だけではなく、実際の1日の生活を想像してみます。
朝
- 起きる
- 着替える
- 洗面所を使う
- 朝食を作る
- 子どもの準備をする
- ゴミをまとめる
- 洗濯する
昼
- 掃除する
- 洗濯物を片付ける
- 食事をする
- 荷物を受け取る
夜
- 帰宅する
- 食事を作る
- 食器を片付ける
- お風呂に入る
- 洗濯する
- 子どもを寝かせる
このように、実際に人が動くところまで考えてみる。
「この部屋が欲しい」ではなく、
「朝、この場所からここへ移動する」
と考えると、動線の問題にも気づきやすくなります。
③ 収納する物を具体的に考える
「収納は多めに」
ではなく、
- 掃除機はどこ?
- トイレットペーパーのストックは?
- 子どものおもちゃは?
- 食品のストックは?
- 冷凍庫は?
- 季節用品は?
- 帰宅後の荷物は?
と、実際に家に入ってくる物を考える。
さらに、
「ここに収納するならコンセントは必要?」
まで考えておくと、より具体的になります。
④ 複数の間取りを見る
自分たちだけで考えていると、どうしても発想が限られます。
SNSや住宅展示場、住宅会社の事例など、いろいろな間取りを見てみる。
すると、
「こんな方法があるんだ」
「この収納の位置いいな」
「これは我が家には必要なさそう」
と、自分たちの希望や優先順位も見えてきます。
他の間取りをそのまま真似する必要はありません。
比較することで、自分たちの家に必要なものを見つける。
これくらいの使い方でも十分です。
⑤ プロの意見を聞く
家づくりが初めてなら、間取りのプロに相談することも大切です。
自分たちでは気づかなかった、
- 動線
- 収納
- 採光
- 家具の配置
- 将来の使い方
- スペースの無駄
などを指摘してもらえることがあります。
我が家も、こちらの希望を聞いてもらいつつ、プロから提案してもらえたことで、間取りをスムーズに決めることができました。
注文住宅の間取りチェックリスト
最後に、間取りを決める前に確認しておきたいことをまとめます。
暮らし
□ 朝・昼・晩の生活をシミュレーションした
□ 家族がどこを通るのか考えた
□ 帰宅してから寝るまでの動線を考えた
□ 将来の家族構成や生活の変化も考えた
□ 来客時だけでなく、普段の生活を優先して考えた
収納
□ 収納する物を具体的に考えた
□ 掃除機など大型の物の置き場所を決めた
□ 日用品のストック場所を決めた
□ 冷凍庫など、後から増える可能性のある家電の場所を考えた
□ 収納内のコンセントが必要か考えた
□ 一時的に物を置くスペースがあるか考えた
家事
□ 洗濯の一連の流れを考えた
□ 食器洗いの動線を考えた
□ ゴミを捨てる動線を考えた
□ 掃除しやすいか考えた
□ 「家事をラクにするために何が必要か」を考えた
コンセント
□ 家電の位置を想定した
□ 掃除機を充電する場所を考えた
□ 家具を置いた状態で確認した
□ コンセントの「数」だけでなく「位置」も確認した
□ 将来使いそうな場所も検討した
最後に
□ 「欲しい理由」を考えた
□ 複数の間取りを比較した
□ プロの意見を聞いた
□ 家族の希望を整理した
□ 本当に必要なものの優先順位を決めた
まとめ|間取りは「欲しいもの」より「どんな暮らしをしたいか」
注文住宅の間取りを決めるときは、
「広いリビングが欲しい」
「大きな収納が欲しい」
「ランドリールームが欲しい」
と、欲しいものから考えてしまいがちです。
でも、住んで1年経った今思うのは、
「何が欲しいか」より「なぜ欲しいのか」を考えることが大切だった
ということ。
我が家の場合、
「ランドリールームが欲しい」
↓
「洗濯をラクにしたい」
↓
「乾太くん+コンパクトなランドリー兼ファミクロにしよう」
というように、理由を掘り下げることで、限られたスペースでも暮らしやすい間取りにできました。
畳スペースを作らなかったことも、
「畳が欲しい」
↓
「子どもがゴロゴロできる場所が欲しい」
↓
「それなら洗えるマットでいい」
と考えた結果です。
家を建てた後に他の家の間取りを見て、「こっちもいいな」と思うことはあります。
それでも、我が家の暮らしは十分快適です。
完璧な間取りを作ることより、自分たちの暮らしに合った間取りを作ること。
そのために、
- 欲しい理由を考える
- 朝・昼・晩の生活をシミュレーションする
- 収納する物を具体的に考える
- 複数の間取りを見る
- プロの意見を聞く
この5つを意識しておくと、間取りを考えるときの迷いも少なくなると思います。
▶︎間取りで後悔したこと3選|オープン階段と冷蔵庫で失敗したリアル体験と対策
住んでから分かった「もっとこうすればよかった」も、正直にまとめています。



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